クラウドコンピュ-ティングの進化と共に顔認識技術が進化。Appleは顔認識技術を持つPolar Rose社を買収しiPhotoで写真の顔認識を展開し、GoogleもPittPat (Pittsburgh Pattern
Recognition)社の買収により画像検索やビデオ検索で顔認識技術の利用を計画。又Facebookも投稿される写真のタグ付けで顔認識を既に活用しているが、このような拡大と共にプライバシ-面での問題も取り上げられるようになる。以前にもGoogleは顔写真から関連画像検索を行おうとしたがプライバシ-の課題から市場での展開が行えず、Facebookの顔写真タグ付けでもプライバシ-の問題からEUが6月に調査を開始する事となる。又米国でも最近Facebook,
Google, Appleが米国議会公聴会に召集され個人情報の取り扱い等について聞き取りが行われている状況となっている。
一方進化する顔認識技術の活用として米国アリゾナ州とマサチュ-セッツ州等ではiPhoneアプリケ-ションで顔写真を撮影すると犯罪者のデ-タベ-ス紹介が出来る仕組みの導入を決定。1台あたり$3,000と高額になるが、本人の特定だけでなく偽造IDを見抜く事にも活用でき、利用拡大が見込まれている。又米国国防総省ではイランやアフガニスタンで敵軍兵士を認識する為に7,000台の顔認識及び虹彩認識デバイスを活用している。
精度の向上と共に利用拡大している顔認識であるが、米国カ-ネギ-メロン大学は顔写真からパブリック情報だけでその人のSSN(米国の社会保障番号)を含む詳細個人情報が入手可能である実験を発表。街中で見知らぬ人に写真を撮られただけで各種個人情報が入手されてしまう事は脅威となる為、今後一段とプライバシ-の議論が活発になると予測される。但し技術は今後も進化する為、金融・医療のアプリケ-ションでの活用も期待されており、法整備と共に展開方法に注目が高まっていくと考えられる。
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