クラウドコンピュ-ティングの成長と共に音声アプリケ-ションの品質が向上し用途が拡大している。Microsoftがホスティングしているクラウドコンピュ-タ-システムの中でも、音声アプリケ-ションは最も大きな一つとなっており、モバイル機器の普及と共に拡大している。Microsoftは2007年に音声認識のTellmeを買収し音声アプリケ-ションの強化を図ってきたが、現在Microsoftで検索が行われる20%は音声検索となっており、その検索関連情報は全てクラウド上で管理されている。ユ-ザがモバイル機器でレストランを音声で検索した場合、そこで表示されたレストランをクリックするかどうか、又は再度検索を行うかにより、ユ-ザの求めている検索結果を表示出来たかどうかを判断。この履歴情報により検索結果の向上を狙っている。又スマ-トフォンで通話している時に検索を融合する事で新しいサ-ビスを提供する事も画策している。例えば電話中に友人とNew Yorkで日本食の約束をする場合、その旨をMobile Bingに話す事でMicrosoftのシステムが二人のスケジュ-ルを確認し、NYのレストランを検索、その結果を表示する等のサ-ビスを検討している。Microsoftは音声検索を通常のPCで検索されるBingだけでなく、Windows Mobile 7の電話、Xboxゲ-ムのKinect等にも展開しており、その技術はバックエンドで統一されている。今後共通したユ-ザインタ-フェ-スを各デバイスで提供する事により、音声アプリケ-ションの一層の拡大を狙っている。
一方Googleも音声認識による検索から、翻訳読上げ・地図のナビゲ-ション等の音声合成を展開してきているが、12月にSegaやSony等のゲ-ム・スマ-トフォン向けに音声合成アプリケ-ションを提供しているPhonetic Artsを買収。今後自然な読み上げを強化し、SF映画に出てくるような人とコンピュ-タが会話するような技術開発を狙っていく事を発表。音声認識・合成はNuance(OCRや文書管理も行っている企業)が市場をリ-ドしていたが、AppleのNuance買収も噂されており、今後Google, Apple, Microsoftの音声アプリケ-ション競争が激しくなる事も考えられる。
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