eBayの子会社でOnline決裁サ-ビスを提供するPayPalはOnline paymentを各種サ-ビスに統合する為のインタ-フェ-スAdaptive Payments Serviceを7月に発表。これによりSaaS業者はPayPalが提供する外国通貨(世界19の通貨をサポ-ト)での決裁から複数宛送金の単一処理、マイクロペイメント(百円以下のような小額決裁)等の機能を自社サ-ビスに容易に統合可能となる。 PayPalはeCommerce, SaaS普及と共に拡大してきたOnline payment市場で7,540万ユ-ザ獲得まで成長し、現在も20%の成長率を保っている。そのPayPalへの対抗としてAmazonはAmazon Flexible Paymentサ-ビスを今年の2月にリリ-ス。自社eCommerceでの利用だけでなく、Amazonのクラウドコンピュ-ティングAmazon Web Serviceでの利用も促進する為にAPIを提供。今回のPayPal発表のAPIはAmazonとほぼ同等になっており、今後eBay, Amazonが激しく争っていく事になると見られている。今回のPayPalの発表を受けMicrosoftは自社クラウドコンピュ-ティングのAzureでPayPal Adaptive Paymentをサポ-トする事を発表。これによりAzureを使ってSaaS等のサ-ビスを提供する企業はPayPalが持つフレキシブルな決裁が可能となる。又同様にAmazon Web Serviceを利用する企業もAmazonの決裁サ-ビス利用が可能となる為、SaaS/eCommerce業者にとっては容易に決済機能を取り込む事が可能となる。これにより今回のPayPalの発表はAmazonのサ-ビスと共に今後のSaaS普及にとって重要な役割りを占めると考えられ、今後一段と多くのSaaSサ-ビスが市場で展開されてくる事に貢献する事が考えられている。
ちなみにeBayは第2四半期が売上げ$2.1Bで前年度比-4.5%、利益は$327Mで前年度比-29%となった事を発表。オ-クション/eCommerceが-14%となったのに対しPayPal等のオンライン決裁は+11%となる。現時点でのオンライン決裁事業はオ-クションの約半分であるが、将来的にはオンライン決裁事業がオ-クションを上回る事になると見られている。
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