レストランや店頭で支払いを行う時、混雑時はレジに列を並んで支払い、お店はそこで収集されるPOS (Point of Sales)デ-タを在庫管理や顧客嗜好等に活用している。Appleはこの一般的な流れを変更し、店頭からレジ(キャッシュレジスタ-)を無くそうとしているとの見方がされてきている。実際Apple Store等ではレジを使わず、顧客対応している店員がその場でiPadにより商品の読取りから、クレジットカ-ド決済の対応が行われている。但しその為にはバ-コ-ドリ-ダ-やクレジットカ-ドリ-ダ-をiPadに装着する事等が条件となり、その為に拡大していかないとの見方もされている。今後非接触型のICカ-ド電子マネ-が拡大すると、レジを必要としない支払いが拡がっていく可能性も指摘されているが、その為にはICチップを読取るリ-ダ-が必要となってくる。日本ではSuica, Eddy等の電子マネ-が拡大し、駅・コンビ二・自動販売機等で見かけられるが、Felica規格のICチップ読取り専用リ-ダ-をレジに接続させる必要がある為、小規模の小売店等では導入が進んでいない実態となっている。又グロ-バルには電子マネ-の規格が統一されていない事もあり、地域差が普及の妨げとなっている。このような状況の中Appleは今年3月に発売したiPadで無線の規格Bluetooth4.0に対応。iPhoneは昨年中旬から既にBluetooth4.0対応を行っており、iPhone/ iPadのBluetooth無線接続がインフラが揃う事となる。そして、同時期Appleが進めるモバイルペイメントのiWalletがiTuneを経由してアカウント管理を行う特許を取得。これによりAppleのiTunesアカウントに登録されているクレジットカ-ドでの購入が容易になるだけでなく、購入出来る商品・場所・カテゴリ-・店舗・上限額等の設定が行えるペアレンタルコントロ-ル機能も提供されるようになる。Androidのスマ-トフォンには既にICチップが搭載される事で、電子マネ-の利用が可能となっているが、Appleユ-ザは商品購入時に自分のiPhoneとお店のiPadをBluetoothで繋ぎ、自身のiTunesアカウントから商品の支払いを行う事が可能となる。これによりお店は電子マネ-のICチップを読取るリ-ダ-は不要となり、レジ無しでお店の何処でも簡単に支払いを行う事が可能となる。顧客の全てがiPhoneを持ちiTunesで買物を行っているわけではないので、このコンセプトがどこまで市場で認められ普及していくかは不明な状況である。但し店舗の投資はiPadだけであり、顧客もAppleユ-ザ-であれば容易に実現出来るため今後実際にどこまで普及していくのか注目される。
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