Dellはセキュリティ-を強化したブラウザ-Dell KACE Secure Browserをリリ-ス。このブラウザ-は仮想化環境でFirefoxを動かす為、ブラウザ-自体がコンピュ-タやOSと切り離されて動き、マルウエア等の攻撃を受けたとしてもコンピュ-タが被害を受けないように構築されている。また、ブラックリスト(怪しいサイト)・ホワイトリスト(安全なサイト)を参照する為、危険なアプリケ-ションの利用やサイト侵入を防ぐ事が出来る。Dellは、今後このKACE Secure BrowserをDellのパソコンに標準装備する事を計画。又Dellユ-ザ以外にも無償ダウンロ-ドを提供。ちなみに、このブラウザ-は買収したKACE社の技術を利用した為、ブラウザ-名称にもKACEを残す事となる。
一方IBMは社内PCの標準ブラウザ-をFirefoxに指定し、全社員(グロ-バルに約40万人)に利用を通達。今迄のデフォルトブラウザ-はMS Internet Explorerであったが、今後社員に提供されるPCはFirefoxがデフォルトでインスト-ルされ、現在Chrome, IE等のブラウザ-を利用している社員は、Firefoxに変更する事を計画している。背景としてFirefoxがOpen sourceであり、各種標準への対応が進んでいる事・セキィリティ-が高く常にコミュニティ-全体でセキュリティ-強化を進めている事・カスタマイズが容易な事・開発が特定の一社でなくコミュニティ-全体が責任を持っている事等がIBMの戦略に合っていると発表。自社のBrowserを持たないIBMにとっては、MicrosoftのIE, GoogleのChrome, AppleのSafari等、ある特定の企業の戦略に左右される事を恐れているとの見方がされている。
企業にとっては、セキュリティ-強化と共に、全てのブラウザ-(IE, Chrome, Safari, Firefox, etc.)をサポ-ト・動作保障を行なうのは大きな負担となってきており、今後DellやIBMのようにブラウザ-を特定する企業が増加する事が考えられる。
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