CompTIA (Computing Technology Industry Association)は1年以内に米国の医師の半数以上がタブレット等のモバイル端末を使って患者の医療記録(electronic medical record: EMR)にアクセスし医療業務を行うとの調査結果を発表。米国の医師350人を対象に調査を行ったところ、約1/4の医師がタブレットを既に活用しており、未だ使っていない医師の21%が今後1年以内の利用を計画している事が明らかになる。又半数以上の医師はスマ-トフォンを業務でも活用しており、スマ-トフォンから患者の医療記録にアクセスしている医師もいる事が判明。米国政府は2016年までに全ての医療機関でEMRによる医療記録管理を義務付けているが、小さな医療機関での電子化は進んでないところも多い事が実態となっている。医師の中には診察記録を自分で電子入力する事に対し、自分が事務業務を行っている感覚を覚える為に積極的になれない意見もあるが、使いやすさ・ユ-ザ-インタ-フェ-スの向上も普及には必要と見られている。又Cloud computingに関する質問では、利用中との回答は5%に過ぎず、57%はよく理解出来ていないと回答。実際にはSaaSを利用しながらもそれをCloud computingとして認識していない医師が多くいるのではないかとCompTIAは分析。Cloudの理解向上は必要となるが、Telemedicine (患者と医師がWeb上でビデオチャットによる診断)は患者と医師のコミュニケ-ション向上に効果があるとの報告もあり、今後向上・普及していく事が期待されている。
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