アメリカ市場でのニ-ズ低下・大型商談減少等により第2四半期のワ-ルドワイド・アウトトソ-シング市場が18%減少した事が発表される。(金額は$16.4B) そのアメリカの契約数は前年度比-1%とほぼ同等であったが、大型契約の減少が響き契約金額では前年度比-51%と半減となる。一方契約金額が$25M以上のアウトソ-シングはA/P地区で前年度比+55%、EMEAは+13%と他の地域では大きな成長が見られ、契約継続率でも前年度比+30%を達成。地域により大きな差が出る結果となるが、一部の大型商談を除くと成長傾向は継続しているとの見方が出来る。又アウトソ-スサ-ビス提供で中心的な役割を担うインドでは、業界第1位のTCS (Tata Consultancy Service)が第2四半期売上げ$2.4B(前年度比+34.4%)、第2位のInfosysは$1.7B(+23%)と共に好調な業績を発表。但しその内容は殆どが$25M以下の案件となっている。
このような状況の中イギリスの大手企業である保険のAviva、通信のBritish Telecom/ New Call Telecom等が相次いでインドにアウトソ-スしていたコ-ルセンタ-業務をイギリスに戻す事を発表。イギリスでの高失業率・インドの価格高騰・母国でのサポ-トによる顧客満足度向上等が背景となる。今後もグロ-バル・リセッションが続き、本国での失業率対策ニ-ズ高まりや新興国のコスト高騰が拡大するとアウトソ-シングの見直しが進み、イギリスのような事例が他国まで拡大する可能性も指摘されている。
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