Googleはソ-シャルネットワ-クGoogle+に各企業が専用ペ-ジを構築出来るGoogle+ Pagesを発表。Pepsi, H&M, Macy’s,
Toyota等の企業、プロフットボ-ルDallas Cowboys等のスポ-ツチ-ム、New York Times等の新聞社が専用ペ-ジを発表し、写真・ビデオ・メッセ-ジ等の各種コンテンツ発信を開始。ユ-ザはコメントの書き込みや他の人・グル-プとの共有が可能となる。各ペ-ジには +1と言うボタンが提供され、興味を持ったユ-ザは+1をクリックする事でファン登録が行われる。企業側は登録されたユ-ザのプロフィ-ルから性別・年齢・好み等の各種属性よる分類分けを行い、ユ-ザの層に併せたマ-ケティングが可能となる。又、Google+のHangoutsと言うビデオチャット(テレビ電話)機能によりユ-ザに直接デモを行う等face to faceのコミュニケ-ションを図る事も可能となる。Hangoutsは一度に最大9名までのビデオチャットが可能な為、市場調査・Voice of Customerでユ-ザとの接点を求める企業にとっては有益な武器になるとも見られている。Google+
Pagesと同様の事は以前よりFacebookでも行われており、多くの企業はFacebook上で既に企業ペ-ジを開設済み(www.facebook.com/toyota等)。現在のユ-ザ数はFacebookの方が圧倒的に多いが、GoogleはHangouts機能等で差別化を試みている。一方FacebookはMicrosoftが買収したSkypeと連携する事でビデオチャット対応を行うが、複数ユ-ザのサポ-ト等ではGoogle Hangoutsの方が企業には使い易い状況となっている。又GoogleはGoogle+ Pagesの内容を検索に反映していく事を計画している為、Google+に載るユ-ザのコメント等が検索エンジンより導かれる事となる。また検索時に企業名の前に+を付けて検索すると、Google+ Pagesにナビゲ-トする機能も対応。ただToyotaと検索するとtoyoyaのホ-ムペ-ジが最上位にリストされるが、+toyotaで検索するとGoogle+ Pagesのtoyotaのペ-ジが表示される。Googleは将来的にユ-ザが企業を検索する時に当り前のように+を付けて検索し、Googleの中でソーシャルコミュニケーションから企業・サービスの検索・閲覧までをGoogleで完結するようになる事を狙っていると考えられる。
6月のリリ-ス以来多くのユ-ザが登録し、FacebookやTwitterの立上がり時を遥かに超えるペ-スでユ-ザ数を増やしたGoogle+はその後トラフィックが下降。但しGoogle+ Pagesの発表以降再度上昇傾向となり11/12までの一週間でビジタ-数が680万と前月の25%アップとなる。登録ユ-ザ数ではFacebookの8億人には追いつかないが、4,000万人まで拡大した事によりGoogle+で充分なネットワ-クが出来るユ-ザも増加。11/16にリリ-スしたGoogle Musicでは自分が購入した音楽をGoogle+の中で友人等と共有出来る(と言っても再生は1回という制限付)機能も提供し、ユ-ザ数の拡大を狙っている。実際調査会社のHitwiseはGoogle+ユ-ザの利用時間が前月より15%増加していると共に、新規ユ-ザでなくリタ-ンユ-ザの訪問も前月より18%増加したとの結果を発表。着実に定着してきているような結果となっている。一方企業内SNSではSalesforce.comのChatterと同様のサ-ビスをGoogle+で対応する事も計画しており、現在社内でトライアルを実施。リリ-ス時期などは未定であるが、今後企業内SNSとしても投入する事で、Facebook,だけでなくSalesforce.comとも競合する事になる。