ハ-ドウエア企業の多くがサ-ビスビジネスへの転換を進める中、Googleのハ-ドウエア戦略が明らかになってくる。Wall Street JournalはGoogleが家中にワイアレスで音楽をストリ-ミングするデバイスを開発中と発表。Entertainment deviceと呼ばれる機器は家庭のWiFiネットワ-クに接続し、Bluetoothによりスマ-トフォン・タブレットを含むAndroid ベ-スの各種機器へ音楽を配信。Googleのハ-ドビジネス強化はスマ-トフォン・タブレット等の開発・販売を行うMotorola Mobility買収で判明していたが、その具体的な動きが見えてくる形となる。昨年11月にベ-タ版から正式版となったGoogle Musicもハ-ド+コンテンツ戦略の一環として捉える事が出来、Appleのビジネスを追随しているとの見方が出来る状況となってきている。尚この記事はGoogleの正式発表に基づいたものでは無い為、リリ-ス時期・価格に付いては触れられていないが今年度中にはリリ-スされると予測されている。
Googleは自社ブランドのタブレットを準備しているとの噂もあり、製造が4月からで初回ロットは150-200万台、ディスプレイは7インチで解像度が1280x800、価格は$199前後になると具体的な情報が出回っている。又Wearable computingと言う身に着けるコンピュ-ティング商品としてComputerized eye glasses(コンピュ-タ-メガネ)を開発しているとの情報も流れる。この眼鏡にはAndorid OSが搭載され3G/4Gの通信・GPS・音声認識等の機能を持ち、話かけることでメイル・電話・検索等の操作を行いその結果がレンズのディスプレイに表示される事となる。電話がかかってくると相手の番号や情報がレンズに表示され、価格は$250-$600の間と想定されている。
Googleは以前Googleブランドのスマ-トフォンNexus Oneを販売し、又Google TVのセットトップボックスを発表する等ハ-ドウエアに関連する動きを見せていたが、今まではパ-トナ-からの提供であった。それに対し今回は自社で開発・製造(と言っても製造はEMS等へのアウトソ-スとなるが)を対応する事で過去とは大きな違いが見られている。Appleのように元々ハ-ドの企業がコンテンツ・サ-ビスを展開する事で市場を拡大した事に対し、電子書籍コンテンツから入ったAmazonはハ-ドウエアの提供(Kindle, Kindle Fire等)でコンテンツビジネスを一段と拡大。Googleもハ-ドの提供・強化によりハ-ド+サ-ビス/コンテンツでApple, Amazon等と競争していく事が予測される。