Gartnerは、コンシュ-マライゼ-ションとクラウドコンピュ-ティング拡大のトレンドが続くなか、IT部門にとって重要となる今後のトレンドを発表。
* 2015年までに低コストクラウドサ-ビスがアウトソ-シング大手企業収益の15%まで食い込む:LCC(格安航空会社)が輸送業界に価格破壊をもたらしたように、低価格クラウドサ-ビスがITサ-ビス市場で拡大し大手アウトソ-シング企業の収益15%程の市場規模にまで成長する。
*2013年にはConsumer SNS, 2014年には企業向けSNSへの投資バブルが終焉:成長の続くSNS市場は多くのベンダ-が凌ぎを削り投資対象となっているが、Google, Microsoft, IBM等のメガベンダ-の参入・注力と共に当たり前のものになり成長が減速。投資対象の魅力が薄れていく。
*2016年までに企業のe-mailは半数以上がタブレット・モバイル端末になる:操作性とアクセス環境向上により企業のモバイル端末利用が大きく増加。Mobile Device Management Platformの重要性が高まり、IM・Web会議・SNS・共有Workspaceのモバイル利用が高まる。
*2015年にSmart phone, tablet向けモバイルアプリ開発とPC専用アプリ開発の比率は4対1になる:今後4年間の新規導入端末純増分のうちモバイル機器が90%を占め、ロケ-ション情報・ソ-シャル情報の融合で利便性が高まると共にアプリケ-ション開発も優先度は先ずモバイル機器になる。
*2016年には40%の企業が独立機関のセキュリティテストの結果でクラウドサ-ビス利用を選定する:一般に認められている検査機関の証明書を開示することで企業はクラウドサ-ビスを受け入れる。
*2016年にGlobal1000企業の半数以上が顧客に関する機密デ-タをパブリッククラウドに格納する:2011年で既に20%以上の企業が顧客に関するデ-タの一部をハイブリッドクラウド(プライベ-トとパブリックの組合せ)で活用しており今後一段と拡大。
*2014年までに米国で消費されるアジア調達の完成品・組立て品の20%が北米や中南米に移行:米国企業が政治・経済・環境・サプライチェ-ン等のリスク回避の為アジアから北米・中南米に移行加速。
*2016年までに新たな脆弱性を狙ったサイバ-攻撃で、経済的損失は年間10%の割合で増加:クラウドサ-ビスとモバイル端末の利用で新たな脆弱性が見つかり、標的型攻撃が経済にも影響を与える。
*2015年までに、80%のクラウドサ-ビスの価格にエネルギ-(燃料)サ-チャ-ジが含まれる:再生可能エネルギ-への投資等により価格圧力やサービス提供社の横並びアプロ-チにより、多くのクラウド企業がエネルギ-サ-チャ-ジ料金を採用。
*2015年までFortune 500企業の85%以上がビッグデ-タの競争優位性の効果的活用に失敗:ビッグデ-タは容量だけでなく多様性やスピ-ド等により複雑化する。その為企業が狙う組織の生産性・収益性・効率性向上を行う為の技術面・管理面での準備が整わず、殆どが成功しない。