Google, Facebook, Twitter等続々とアメリカから産まれる新しいITの発想に注目し、注目すべきニュースを解説。目標は日本発で世界を制覇する新しいサービスの構築!
2010年10月21日木曜日
ミネソタ州がMicrosoftのクラウド採用
IBM Lotus Notes, Novell GroupWise, 複数バ-ジョンのMS Exchange等、州内で約30の異なるメッセ-ジ・コラボレ-ション・アプリケ-ションが稼働しているミネソタ州は、統合・効率化を検討しMicrosoft Productivity Online Suiteのクラウドサ-ビス採用を決定。今後州内の公務員3万3千人を対象に導入していく事となる。Los Angeles市は3万人、コロラド州は将来的には4万5千人をまで拡大する計画でGoogle Appsが採用される等、政府関連でクラウドサ-ビスの大手採用が続き、コスト削減に大きな注目が集まっている。ミネソタ州でもコスト削減はクラウド採用の要因となっているが、10年以内に半数近くの職員が退職する事で、現在のシステムの継続運用が難しくなる事が大きな背景となっている。ミネソタ州は既にCRMやクレジットカ-ド決済等のアプリケ-ションでクラウドサ-ビス(SaaS)を採用している為、クラウドによるシステム運用の容易さを理解していた事が今回の採用にも大きく影響する事となる。又、今回のメッセ-ジングサ-ビスが立ち上ったら、将来的にオフィススイ-ト(Word, Excel, PowerPoint)等のアプリケ-ションのクラウド採用も検討する予定となっている。
MicroStrategy社がiPadの大型導入決定
多くの話題を提供しながらも企業の導入では100台程度の規模が多かったiPadであるが、BIソフトのMicroStrategy社は1,100人の導入が既に完了し、今後700人に追加導入する計画を発表。iPadの大型導入事例として注目を浴びている。MicroStrategyでは、セ-ルス部門とマネ-ジメント職を対象に導入しており、セ-ルスは見込み客との打ち合わせにiPadでビデオやデモ等に活用。又、マネ-ジメント向けには出張精算・購入申請・休暇依頼等の各種承認依頼等のアプリケ-ションをiPad対応し、社内でも外出先でもワンクリックで承認・却下等が行なえるようにプロセスを対応。パソコンの作業をiPad対応にする事で、業務の効率化向上を狙っている。MicroStrategyのiPadユ-ザはパソコンより立ち上りが早い事と、iPad対応アプリケケ-ションでは多くの業務が指先のクリックで対応出来る事による生産性向上を評価している。又、e-mail等で文字入力が必要な時はBluetoothマウスとキ-ボ-ドで対応出来る為、MicroStrategy社はオフィスでの通常業務もiPadで問題無くパソコンをリプレ-ス出来ると判断。採用決定の背景にはTCOも大きな要因となっており、導入時のハ-ドウエアコストだけでなく、購入後のメンテナンスコストにも注目。通常ラップトップにはメンテナンス・ライセンス・サポ-ト費用で3年間に$1,000かかるのに対し、iPadは2年間$400ですむ事が導入の大きな要因となる。又今後ビデオチャットやドキュメントのコラボレ-ション等にiPadの利用を拡大していく構想もあり、将来的な展開も含めての大型採用となる。MicroStrategyは米国だけでなく、米国外のオフィス・社員にもiPad利用を進める計画でグロ-バルな利用を計画している。パソコン+iPadの併用での企業利用は見られたが、MicroStrategyのようにパソコンをiPadでリプレ-スする事は新しい動きとして注目される。今後Lotus Notes, MS Outlook等を初めとした各種エンタ-プライズアプリケ-ションのiPad対応が進み、簡単なフィンガ-クリックで業務対応が出来るようになると、タブレット端末がラップトップをリプレ-スするケ-スが増加する事が予測される。但し端末がiPadになるか、Androidになるかは大きく注目される事となり、その勝者は大きな市場を獲得する可能性が出てくると考えられる。
新しい検索手法のGoogle Instant
Googleはユ-ザが検索の入力途中に検索語を予測し、その候補を検索語のボックスに表示するGoogle Instantを発表。ユ-ザは入力途中に自分が探している言葉が表示されたら、それを選択するだけで検索が可能となる。Googleは検索の高速化を追求しており、Google Instantでは1回の検索で平均2-5秒の時間を短縮出来ると発表している。
Google Instantは入力途中に検索語を予測して候補を表示するPredictions、検索候補の結果をリアルタイムに表示するDynamic Results、複数の候補が出た時にスクロ-ルで選択すると瞬時に検索結果を表示するScroll to searchの3部構成となっている。GoogleはGoogle Instantのコンセプトを実現の為に数年前から開発を進めていたが、上記した構成の実現には大規模なコンピュ-ティングパワ-が必要となっていた。本来Googleは世界で最も高性能なコンピュ-ティングシステムを保有しているとも言われているが、開発当初はこのコンセプト達成に、システムの負荷が通常の検索の20倍になっていた。その為、市場にリリ-スする為には、改良・調整が必要となり、現在では負荷レベルが2-3倍になったと言われている。但しシステムへの負荷は言語によっても違ってくる為、今後国単位でリリ-スされる計画となっており、9月の米国リリ-スを皮切りに今後ドイツ・イタリア・ロシア・スペイン・イギリスでの提供が予定されている。(日本等のアジア地区は未発表。)
ここ数年検索ではライバル関係のGoogleとYahooが争ってきたが、YahooはMicrosoftのBingを採用し、その統合が先月完了したところである。従って今後はGoogle対Microsoftの戦いになっていく事になるが、MicrosoftがBingでGoogle Instantと同様の開発を行うには相当の開発時間・労力が必要になると見られている。従ってGoogle Instantが市場で高く評価されると、Yahoo・Microsoftには痛手となりGoogleにユ-ザを奪われる事も考えられる。但しGoogle Instantが全ての人に受入れられるがどうかを疑問視する見方もあり、検索候補を勝手に出されるのを嫌うユ-ザが出てくる事も予測されている。今後Googleの追い求めるスピ-ディ-な検索がどこまで市場に受け入れられるか、又Yahoo・Microsoftがどのように対抗していくかに注目される。
Google Instantは入力途中に検索語を予測して候補を表示するPredictions、検索候補の結果をリアルタイムに表示するDynamic Results、複数の候補が出た時にスクロ-ルで選択すると瞬時に検索結果を表示するScroll to searchの3部構成となっている。GoogleはGoogle Instantのコンセプトを実現の為に数年前から開発を進めていたが、上記した構成の実現には大規模なコンピュ-ティングパワ-が必要となっていた。本来Googleは世界で最も高性能なコンピュ-ティングシステムを保有しているとも言われているが、開発当初はこのコンセプト達成に、システムの負荷が通常の検索の20倍になっていた。その為、市場にリリ-スする為には、改良・調整が必要となり、現在では負荷レベルが2-3倍になったと言われている。但しシステムへの負荷は言語によっても違ってくる為、今後国単位でリリ-スされる計画となっており、9月の米国リリ-スを皮切りに今後ドイツ・イタリア・ロシア・スペイン・イギリスでの提供が予定されている。(日本等のアジア地区は未発表。)
ここ数年検索ではライバル関係のGoogleとYahooが争ってきたが、YahooはMicrosoftのBingを採用し、その統合が先月完了したところである。従って今後はGoogle対Microsoftの戦いになっていく事になるが、MicrosoftがBingでGoogle Instantと同様の開発を行うには相当の開発時間・労力が必要になると見られている。従ってGoogle Instantが市場で高く評価されると、Yahoo・Microsoftには痛手となりGoogleにユ-ザを奪われる事も考えられる。但しGoogle Instantが全ての人に受入れられるがどうかを疑問視する見方もあり、検索候補を勝手に出されるのを嫌うユ-ザが出てくる事も予測されている。今後Googleの追い求めるスピ-ディ-な検索がどこまで市場に受け入れられるか、又Yahoo・Microsoftがどのように対抗していくかに注目される。
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